<前編は下記よりご確認ください>
――5月17日上野大会、「歴史を残せ‼3本ポッキリ大作戦」でEXTREME王座3度目の防衛を成し遂げました。挑戦者のアントーニオ本多選手とは、初めてのシングルマッチだったと思います。DDTの歴史を作ってきたアントーニオ本多選手とEXTREME戦で交わることに難しさは感じましたか。
勝俣:そうですね。DDTの歴史を作ってきた人、超えなければならない人は、まだまだたくさんいます。平田さんはもちろん、本多さんや髙木さんも、超えたいと思っているうちの1人。
本多さんとは何度もタッグ試合で戦ってきて、手が合うと感じていました。でも、実際に戦うと、本多ワールドに引き込まれるんですよ。いかに飲まれずに戦えるかが課題でした。
僕はハードコアやデスマッチを多く行ってきましたが、EXTREMEを通して、もっといろいろなことができる自分を表現したいんです。
例えば、本多さんの得意技である創作昔話「ごんぎつね」を披露できる僕など。そういった新しい表現が僕にできるのか、「勝俣瞬馬」自分自身に挑戦したくて、本多さんを対戦相手として指名させていただきました。
――そのアントーニオ本多選手と試合をしていかがでしたか。
勝俣:試合には勝ちましたが、まだまだ本多さんを超えられていないです。だからこそやりがいがありますし、レベルアップしてまた試合をしたい。やっぱり一度きりの試合では、歴史を作ってきた人を超えることはできないですね。
――6月21日には千葉のアクア・ユーカリでの「サウナ路上プロレス」を舞台に、「エニウェアフォール・サバイバル5WAYマッチ」という、今までの形式とは違うDDT EXTREME選手権が行われます。
勝俣:僕が初めてEXTREMEを戴冠したのが、2021年2月7日「熊本城天然温泉城の湯」での路上プロレスでした。 当時の王者である髙木三四郎さんと、挑戦者である ばってん×ぶらぶらさんと、僕との「湯けむり天然温泉プロレス」3WAYマッチ。あの時、僕は「サウナ路上プロレス」をDDTのものではなく、自分のものにしたいと強く思ったんです。
路上プロレスはDDTが築き上げてきたものがあります。しかし僕は、「サウナ路上プロレス」「ととのえプロレス」を作りたいとずっと考えてきました。
そのためにたくさんの路上プロレスを経験しました。熊本「城の湯」では3回、横浜の「お風呂の国」では2回、「なにわ健康ランド湯~トピア」では1回、そして次の「アクア・ユーカリ」。僕がベルトを持っている今がチャンスだと思い、「アクア・ユーカリ」で防衛戦を行うことを決めました。
「サウナ路上プロレス」というブランドを僕のものにしたい。僕が作り上げていきたいんです!