中邑真輔、オカダ・カズチカ、Konosuke Takeshitaなど海外で活躍する日本人レスラーが増える中、活動の拠点を日本国内に置き、定期的に海外遠征を行うのがDDTのMAO(The37KAMIINA)だ。これまで「まるスポ」では、MAOの海外活動を断片的にお届けしたが、今回は「海外」にテーマを絞り、初の海外遠征から海外に興味を抱くキッカケや今後のプランについて聞いた。
――現在、DDT UNIVERSAL王座のMAO選手。今回はテーマを「海外遠征」にフォーカスし伺いたいと思います。最初の海外遠征はいつですか?
MAO: 2019年4月にWWEのレッスルマニア・ウィークエンドでDDTニューヨーク興行が開催され参加しています。
この時、DDT以外で2試合組んでもらって3試合戦いましたね。竹下(幸之助)さんと組んでタッグベルトにも挑戦しました。相手は現在AEW所属、昨年新日本プロレスのG1クライマックスに出場したエディ・キングストン。
――すごい大物外人レスラーと戦っていますね!2度目が単独での海外遠征で2019年10月〜12月までイギリスでしょうか。このイギリス遠征の経緯を教えてください。
MAO:2019年1月、イギリスのプロレス団体ファイトクラブ・プロ(Fight Club PRO、略称FCP)の後楽園大会にマイク・ベイリーとのタッグ「Moonlight Express(ムーンライト・エキスプレス)」で出場しジム・ハンター&リー・ハンター〈ハンター・ブラザーズ〉と対戦しました。
大会後にDDTプロレスとファイトクラブ・プロが業務提携。その第一弾として、同年6月にクリス・ブルックスがDDTに来日。今度はDDTの選手がイギリスに行くことになりました。
実は1月のファイトクラブ・プロ後楽園大会に出場した時、イギリスのプロモーターと繋がりができ、「今度イギリスに呼びます」と打診されたんです。それが実現しました。
――今でこそ海外遠征に前向きなMAO選手ですが、当時はどうでしたか?
MAO:あの頃はマイク・ベイリーとのタッグ「Moonlight Express」で活動していました。だから「ベイリーと一緒に海外へ行きたい」と考えていました。
当時、来日する外国人の空港送迎係を担当していたんです。海外選手と接する機会も多く、「いつか海外に行ってみたいな」と漠然と考えていましたね。