4.18後楽園から春の祭典「チャンピオン・カーニバル(=CC)」が開幕する。昨年、芦野はCCを初制覇。だが優勝決定戦で左尺骨を骨折、長期欠場。二連覇を目指す芦野に、今大会の決意を聞いた。
――昨年末、リング復帰されてから約4ヶ月が過ぎました。腕の状態はいかがですか?
芦野:折れた場所は大丈夫、完全にくっつきました。復帰時点では95%状態が回復していました。通常のスポーツなら85%ぐらいあれば復帰できるんです。野球やサッカーも大丈夫。
しかしプロレスや格闘技は衝撃が強いので、状態が100%ギリギリまで良くならないといけません。自分の場合、医師からは95%で復帰の許可が出ました。サポーターをしながらリングに上がりました。
骨って折れた部分が太くなるんですよ。治る過程で周りから骨が付いて膨らんでくる。もう骨自体は完璧。筋力やパワーは欠場前より上がっています。
――まもなくチャンピオン·カーニバルが始まります。芦野選手は昨年度のCC覇者として臨みますね。
芦野:目指すはCC2連覇。2連覇は1回獲った人間しか目指せない。これは絶対に獲りたいって気持ちが強いです。
――芦野選手はAブロックに出場。同ブロックで気になる選手はいますか?
芦野:4.21千葉で戦うデイビーボーイ·スミスJr.、身長が196cmもあるのにスピードがある。
――テクニックもスタミナもある選手ですよね。
芦野:関節技や投げ技に関しては負けていない。脚を取ってアンクルロックで絞り上げ、こちらの世界に引きずり込みたいなと。
――デイビーボーイ·スミスJr.はクラシカルなプロレスにも精通しています。
芦野:彼は日本のプロレスマニア。お父さんのプロレスを見て、レスラーになってからもずっと勉強していた。70~80年代のラウンド制の試合を見ていたそうです。
――今回は同じブロックに体重160kgを超えるサイラスもいます。
芦野:デイビーボーイ·スミスJrにサイラス。この2人はスーパーヘビー、ただ寝かせてアンクルホールドに決めれば勝機がある。どんなにデカいやつでも足首は細いですから。
――サイラスは体格の割に機敏です。
芦野:ただサイラスはスタミナがないので、長期戦に持っていけば、最後はスタミナが切れる。
――最後にチャンピオン·カーニバルに向けて意気込みをお願いします。
芦野:全日本プロレスのチャンピオン·カーニバル2連覇は、これまで3人(ジャイアント馬場、スタン·ハンセン、鈴木みのる)。4人目の2連覇を達成し、歴史ある団体に名を刻みたい。
このチャンピオン·カーニバルで散ってもいいくらいの気持ちで挑みます。まあ、それだと去年と同じになっちゃうので、そのくらいの覚悟を持って優勝し、そして安齊勇馬の持つ三冠王座を奪ってやろうと思っています。
<インフォメーション>
4.18後楽園から始まるチャンピオン·カーニバル。昨年度の覇者·芦野祥太郎は2連覇達成を目指す。詳細は全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。
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取材·文/まるスポ編集部
写真提供/全日本プロレス