1.2後楽園、新春バトルロイヤルで優勝した井上凌。会場から「井上コール」が巻き起こる中、マイクを握った井上は「世界ジュニア奪取」「プロレス賞新人賞」を宣言。その井上が2.20後楽園、GAORA TV王者・立花誠吾に挑戦する。
――2.20後楽園でGAORA TV王座への挑戦が決定しました。
井上:1月、新春バトルロイヤルで優勝して、リング上で目標を宣言してからタイトル挑戦が決まりました。想定していたより早かったですね。
今年でデビュー3年目、コスチュームも変更。「2024年の井上は、ちょっと違うな」っていうのを見せていきたいと思っています。
X(旧Twitter)でも発言しましたが、タイトル戦では公に出てない技も使いたいと思っています。
――井上選手はグラップリングの練習もしているので、新たな決め技も見れそうです。
井上:ジュニアで団体問わず活躍している選手は、いろいろ飛び技も豊富です。ただ僕は、そういった技を手に入れてない。
GAORA TV王座への挑戦を機に、「新たな自分を見せたい」と考えています。
――それは、どんな技ですか?
井上:まだ具体的には言えません(苦笑)。ヒントは「ジュニアヘビー級」ならではの飛び技です。
――井上選手は、青柳亮生選手やライジングHAYATO選手のようなハイフライヤーではなく、田村男児選手のようなゴツゴツしたスタイルかと思っていました。
井上:今のスタイルをやり続けていく予定で、方向転換するわけではないです。お客さんにプラスアルファの部分を見せることで「3年目の覚悟」を見せたいと思います。
――2.20後楽園は、GAORA TV王座挑戦だけではなく、井上選手の覚悟を見せる戦いになるんですね。
井上:新春バトルロイヤルのリング上で言ったように世界ジュニアも、プロレス大賞の新人賞も獲るつもりです。
だから「井上、本気で獲得する気だな」とお客さんに僕の覚悟を伝えたいんです。
――現GAORA TV王者・立花誠吾選手は、昨年の世界最強タッグで黒潮TOKYOジャパン選手と組んで、新たな部分を見せてくれましたね。
井上:僕がデビューしたのは2022年1月2日。その翌日、デビュー2戦目の相手が立花さんでした。その後、対戦機会がほとんどありませんでした。
だから、あの時とは違う「井上凌」で立花さんを驚かせます。そしてタイトルを獲得したいと思います。
――立花選手についての印象を教えてください。
井上:立花さんもウェート的にはジュニアですよね。でも、やっぱり黒潮さんの横について、レスラーとして存在感を増したと感じました。
昨年の王道トーナメントで青柳優馬選手、宮原健斗選手、諏訪魔選手に勝利した本田竜輝選手も世界最強タッグで立花選手に負けました。それを見て、さらにパワーアップしていると。
僕も日々練習を積んでいますが、立花さんも進化している。一筋縄ではいかない戦いになると思います。
――立花誠吾選手とのGAORA TV王座戦へ向けて意気込みを聞かせてください。
井上:2月20日は、三冠戦と世界ジュニア、そして諏訪魔さんと鈴木秀樹さんのシングルマッチが行われます。
普通に「井上、頑張ったな」とかではなく、その3試合を凌ぐ試合をしたいと思います。その上でGAORA TV王座を獲得します。
――その後、2月24日は福岡大会。初の凱旋興行になりますね。
井上:デビューしてから福岡大会は開催されませんでした。プロレスラーとしてしっかり戦っている姿を、家族や親戚、知り合いのみんなに見せたいと思います。
その時、福岡の皆さんにベルト姿見せられるように、2.20後楽園大会はベルト奪取を目指し頑張ります。
<インフォメーション>
2.20後楽園「エキサイトシリーズ2024」で立花誠吾選手のGAORA TV王座に挑戦する井上凌選手。また2.24は初の凱旋興行となる福岡大会が行われます。詳細は全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。
井上凌 X(旧Twitter)
井上凌 インスタグラム
取材・文/まるスポ
写真提供/全日本プロレス