DDT最強を決めるリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2023」が11月26日後楽園大会からスタートする。2024年1月3日の優勝決定戦まで全8大会で開催。全12名の選手がA・B各ブロックに分かれリーグ戦を競い合い、熱戦が繰り広げられるだろう。まるスポでは各選手にインタビュー。
今回は、前年度D王GP覇者でありD王GP5度目の出場の上野勇希選手。11.12両国国技館ビックマッチでDDTの最高峰であるKO-D無差別級王座を初戴冠。D王GP2023も優勝を視野に2連覇を目指す!
――KO-D無差別級王座の戴冠おめでとうございます。改めて、王座奪取した現在の心境をお伺いできますか?
上野:ありがとうございます!KO-D無差別級王座戦のずっと前から、僕は「DDTを背負うんだ」っていう気持ちを強く持っていました。
だから、チャンピオンになったことで気が引き締まるというのは正直全くなくて。自分の気持ちそのままにベルトが来たっていう部分がすごく大きい。
DDTが大好きなプロレスファンである自分と、自分自身がDDTレスラーである、という二つの感覚が交互に来るような…誇りに思うのと同時に別の自分が感じているような不思議な感覚にはなりましたね。
――上野選手ご自身の感覚で、ベルトを獲ったという実感はありますか?
上野:「獲った」という実感はめちゃくちゃ強く感じています。
「やっと獲った」っていう安堵の気持ちもあるし、「もうギリギリだった」とかその時のいろんな感情が交差するけど、僕はチャンピオンになってから「自分の夢を広げていく」ということが一番重要なので、歓喜に浸ってばかりではいられないです。
チャンピオンになることは目標でありゴールであることは確か。でも、僕の中では通過点。「たくさんの人がDDTを好きになって、すべての大会で会場を超満員にしたい」という夢を実現したいので。
もちろん、獲れたことの喜びや実感というのは軽いものではないけれども、同時に、それを持って今から何ができるかということが大事だと思ってます。
――11.12両国国技館大会のKO-D無差別級王座戦の後、上野選手はお客さん一人一人の顔を見て、すごく感情をかみしめているかのように感じました。何か感動的なものが込み上げてきたとか、思い起こすものがあったのでしょうか?悲願の王座獲得したリングからの光景はどんなふうに上野選手の目に映りましたか?
上野:プロレス会場に来てDDTを知って、DDTを気にしてくれて、DDTを好きになってくれること。僕のことを知って好きになってくれること。それは当たり前ではなく、当然なことではない。
僕たちは、観に来てくれる方が何人だろうが、何百人だろうが、何千人だろうが、全力を尽くすつもりで毎回やっています。
長時間になると観ているお客さんも無限の体力ではないので疲れてくるはずなんです。それでも、熱く盛り上がってくれて一生懸命応援してくれる。そんな方々の目の前で試合ができているありがたさを、常々感じるわけです。
今回、両国国技館という大きな会場での大事な大会、チャンピオンになったというタイミングで、改めて、応援してくれる一人一人の存在をひしひしと感じました。
――KO-D無差別級王座を獲って落ち着く暇もなく、「D王GRAND PRIX2023 」が開幕になります。今回、KO-D無差別級王者&前年度D王GP覇者という立場で臨まれますが、プレッシャーはありますか?
上野:プレッシャーは全くないです。むしろ楽しみですね。僕が今回のD王GPに優勝したら、竹下幸之介を挑戦者に指名したいと思っています。
でもチャンピオンであってD王まで獲れば、僕がやっぱりDDTで一番”おいしいヤツ”になれるんじゃないですかね。
今、DDTで一番面白くて強くて旬な凄いヤツは誰?って聞かれた時に、みんなそれぞれ何かしら優れたところがあるので、パッと出ないと思うんですよ。
だから、僕がチャンピオンで2連覇しちゃえば、これほどまでにわかりやすいものはないだろうと思うので、それが楽しみですね。
――上野選手はAブロックにエントリーですが、Aブロックには、遠藤哲哉選手、樋口和貞選手、佐々木大輔選手、HARASHIMA選手、飯野雄貴選手がエントリーしています。気になる選手はいますか?
上野:飯野以外は、全員がKO-D無差別級チャンピオンになったことがある人間ですから。 だからもはや誰っていうのはないですけど、開幕戦に僕は樋口さんと当たります。
もちろん 2022年の12.29TDCホール大会、KO-D無差別級選手権試合で王者・樋口さんに全力出して負けたことも忘れてない。
その繋がりで僕が樋口さんとの勝負をどう感じるのかっていうのも含めて、一つ一つ見ていくしかない。
それは、一人一人に僕は何かしら関わっているし影響を受けているので、5人全員に対して言えることですよね。
その中でも開幕戦で対戦する樋口さんは、僕が勝てなかった男だから、 やっぱり大きいですね。
――飯野雄貴選手はいかがですか?
上野:いや、もう、わかんないっす。飯野に関してはわかんないですね。
フェロモン抜きとは言いながらも、飯野は元々セクシーだったんだろうと思うし。体内に生成されるものはセクシーなわけだから、ちょっと本人がどういう心持ちでいるのかわからないけど、見てみないとわかんないですね。
これは、要は会社の期待っていうところで飯野もエントリーされているわけで、12月24日のD王GPリーグ最終戦であたるので僕も期待してますね。
飯野のフィジカルとかオーラとかバカさとかは 元々すごかったわけで、それの爆発力は楽しみです。
――11月26日に開幕する「D王GRAND PRIX2023」に向けて意気込みをお願いします。
上野:KO-D無差別級王者でD王GP2連覇。誰がどう見ても、「上野がすごい、上野に任せときゃいいんだ」って思わせるから僕に期待してください。
“おいしい男”が制覇するので、楽しみにしといてください!
<インフォメーション>
DDT最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2023」日程
▶D王 GRAND PRIX 2023 開幕戦 2023年11月26日(日) 東京・後楽園ホール
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Shinjuku【DAY1】2023年12月2日(土) 東京・新宿FACE
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Shinjuku【DAY2】2023年12月3日(日) 東京・新宿FACE
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Osaka 2023年12月9日(土) 大阪・アゼリア大正
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Fukuoka 2023年12月16日(土) 福岡・西鉄ホール
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Kumamoto 2023年12月17日(日) 熊本・桜十字ホールやつしろ・多目的ホール
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall 2023年12月24日(日) 東京・後楽園ホール
▶D王 GRAND PRIX 2023 the FINAL 2024年1月3日(水・祝) 東京・後楽園ホール
■チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
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取材/大楽聡詞 文/黒澤浩美
写真提供/DDTプロレスリング