9月23日全日本プロレス後楽園大会に、納谷幸男&高鹿佑也&瑠希也が参戦。
全日本チームの 諏訪魔&田村男児&井上凌と6人タッグマッチで激突。
アウェーのリングで自分のスタイルを頑なに貫くデビュー3年目の高鹿佑也。
試合前、会場の片隅で黙々と汗を流す高鹿に話を聞いた。
高鹿佑也(こうろく ゆうや)1997年11月21日生まれ、千葉県出身。アニマル浜口ジムでトレーニングを積み、2019年10月DDTに入門。コロナ禍で1年半の練習生期間を経て、2021年4月11日後楽園大会、岡田佑介戦でデビュー。同年12月代々木大会にて、遠藤哲哉率いるユニット「BURNING」に加入。今年開催された若手リーグ戦「D GENERATIONS CUP」準優勝。
――デビューして今年3年目。最近、高鹿選手のファイトスタイルが確立されているように感じます。何か変化や意識している部分はありますか?
高鹿:最近、自分のスタイルが確立しつつあります。
今までは「何を目指していけばいいのか」「自分がどこに向かっていけばいいのか」、あまりわかっていなかったのですが、この半年ぐらいで変わってきた感覚があります。
同期に岡谷英樹や小島斗偉がいます。彼らは独自のファイトスタイルや個性があります。自分も秋山さんの教えで、「周りとは違う、何かを目指さないといけない」という思いがありました。
元々、僕はデビューしてから、ずっと関節技を取り入れたいと考えていました。ですから腕攻めに特化してスタイルを突き詰めようと。
あまり派手な動きではないので、もしかしたら、「面白くない」と感じる人もいるかもしれないけど(苦笑)。
見た目は地味ですが、昔ながらのオーソドックスな腕攻めに自分の動きを加えていければいいかな、と試行錯誤しています。最近は、リング上で自信をもってやれている感じがありますね。
――半年くらい前から、高鹿選手のプロレスに対する意識が変わったように思います。今年1〜2月に行われた若手選手によるリーグ戦「D GENERATIONS CUP」がきっかけですか?
高鹿:そのころだと思います。それまでは試合をしながら、「どうなんだろう、自分はうまくやれているのか」と、周りの目を気にしていました。ただ最近は自分のやりたいことをやろうと思って。
今は、「迷ってどこ行っていいかわからない」っていうより、とりあえず自分のやりたいことに挑戦してみる。
例えば、腕攻めなら腕攻めでやってみる。それが間違っていたとしても秋山さんやDDTの先輩から「こうした方がいい」「ああした方がいい」とアドバイスをいただけるし、進化している気がします。
これまでは、人の言うことに「はい」って全て聞いて、それを自分に中に全部取り入れようとしていたので、悩んだりして迷走していました。
でも今は、「これは違うな」とか、「そんなやり方もあるんだ」と、自分にハマるかハマらないかを選択できるようになりました。ほんと、この半年ぐらいで意識的にも変わったと思います。