9月9日(土)、東京・大田区総合体育館「DDT BIG BANG 2023」。第4試合でDDT EXTREME&アイアンマンヘビーメタル級両選手権試合<EXTREME王者>平田一喜 vs 土井成樹<アイアンマン王者>が行われた。難解なルールで土井成樹を翻弄した平田一喜がV3に成功。
EXTREME選手権の試合形式は対決ルールをチャンピオンが決める。今回、平田が考案した「人類みな平等!平田一喜デスマッチ」ルールは、両者共に平田一喜として試合を行い、試合中あまりにも平田として相応しくない技・技術・行動をした場合、特別ジャッジ2名の判断によりその行為は無効となり試合が一時ストップされる、というもの。本試合の特別ジャッジ2名は、平田一喜を良く知る大鷲透と井上マイクリングアナウンサーが務めた。
アイアンマン王座は、「24時間いつでもどこでもレフェリーがいれば、誰でも挑戦できるベルト」だ。前日9.8全日本プロレスの代々木大会。第二試合の6人タッグに出場した土井は、試合後味方だった谷嵜なおきに3カウントを奪われタイトルを、一時手放した。
だが直後に土井がチャンピオンの谷嵜を丸め込み王座を奪還。第1575代王者として9.9大田区総合体育館大会に臨むことになった。
平田は6.25後楽園大会、平田vs MAO vsヨシヒコの3WAYダンスマッチで第58代DDT EXTREME王座を戴冠。7.30後楽園で挑戦者・HARASHIMA、8.13後楽園大会で坂口征夫を相手に2度の防衛に成功。この日は3度目の防衛戦だ。
両者リングに上がった早々、土井成樹として登場した土井に、いきなりの「×判定」。理由は「いつもの土井成樹だった」ためだ。土井はリング上でコスチュームを生着替え、会場は平田コール。身も心も「平田一喜」になった土井。ようやく試合スタート。
土井がネックブリーカーを決めると、「平田一喜選手はそのような技術をもちあわせてはいないので無効」と大鷲ジャッジにより×判定に。
平田の技を確認しつつ、シャイニングスリーパーホールド、ブレーンバスターを繰り出す土井。「俺やろー!」と土井節が出てしまい、判定は×。
土井は「お前の技で終わらせてやるわ!エクストリームボンバー!」を放つ。平田も「まだまだやりたいことがあるんだよ!」と本家・エクストリームボンバーを炸裂。
形勢が逆転し土井は素早い攻撃を仕掛けるも「試合中盤において相手を担ぐ、落とす、そしてすぐ走りだすなんていう高度な技術、平田には出来ないので無効です」と井上マイクジャッジにより×判定。