プロレスリングWAVE所属。デビューして28年、様々なプロレス団体で活躍する宮崎有妃。得意のハードコアだけではなくコミカルな試合も対応し会場にいる全ての観客を笑顔にする。だが彼女はレスラーなら誰もが求めるベルトへの執着がない。タイトルという記録ではなく、観客の記憶に「宮崎有妃」を刻み込む。その彼女に生い立ちからデビュー・海外生活・NEO時代・引退・現役復帰、そして今後の夢を聞いた(全6回)
――現在WAVEのメンバーは桜花由美選手、野崎渚選手、旧姓・広田さくら選手、狐伯選手、そして会長のGAMIさんです。宮崎選手から一人一人の印象をお伺いできますか?まずはGAMIさんからお願いします。
宮崎:プロレスに詳しくて、昔から「頼れるお姉ちゃん」。GAMIさんに任せておけば大丈夫という安心感があります。
――宮崎選手は2019年1月にフリーからWAVE所属選手になりました。それはGAMIさんの存在も大きいですか?
宮崎:2018年に選手の離脱等いろいろなことが起きました。2019年、桜花が社長になり新体制でスタートする際、彼女から「所属になりませんか?」と誘われました。
桜花に誘われたことも大きかったし、「彼女の後ろにはGAMIさんがいる」というのも大きかったですね。
――宮崎さんにとってGAMIさんは大きい存在なのですね。続いて桜花選手の印象を教えて下さい。
宮崎:WAVEに出場するようになり、桜花は人が挨拶に来ると必ず笑顔で「おはようございます」と返します。
私も真似をしようとするけど挨拶した後、「あっ、笑顔じゃなかった」と(苦笑)。朝の挨拶は大切で、それをキチンと実践しているのが桜花。WAVEの「太陽」ですね。
それにGAMIさんと桜花の関係性は見ていて楽しいんです。噛み合っているようで噛み合ってない、噛み合ってないようで噛み合っている。
あの2人でWAVEはスタートしました。2007年に設立して今年で16年目。いい時期もあったし喧嘩もしただろうし。本当に不思議な2人ですね(笑)。