【プロレスリングWAVE 宮崎有妃】今年、葛西純と戦いたい(5)

プロレスリングWAVE所属。デビューして28年、様々なプロレス団体で活躍する宮崎有妃。得意のハードコアだけではなくコミカルな試合も対応し会場にいる全ての観客を笑顔にする。だが彼女はレスラーなら誰もが求めるベルトへの執着がない。タイトルという記録ではなく、観客の記憶に「宮崎有妃」を刻み込む。その彼女に生い立ちからデビュー・海外生活・NEO時代・引退・現役復帰、そして今後の夢を聞いた(全6回)

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ハードコアマッチの魅力

――宮崎選手は2019年にプロレスに完全復帰。僕は2020年12月27日WAVE後楽園大会でセンダイガールズプロレスリング(以下 仙女)のDASHチサコ選手とのハードコアマッチが脳裏に焼きついています。

リング中央に置いたフラフープの中にゴルフボールを集め、そこにお互いの身体を叩きつける。デスマッチも痛いけどハードコアは使う凶器が竹刀やイス・机といった身近なもので痛みが伝わりやすい。目を背けたいのに見てしまう戦いでした。

宮崎:それは意識しています。蛍光灯や有刺鉄線デスマッチ等ありますが1番痛みが伝わりやすいのが画鋲だったり。

先日プロミネンスの藤田あかねとレゴブロックを使って試合をしたけど、想像以上に固くて痛かったですね(苦笑)。

――レゴブロックは使い方次第で凶器になるんですね。

宮崎:藤田が勝手にリング上に撒いたんですけど(笑)。普通にプロレスをするのは楽しいんですけど、物を使うとテンションが上がりますね。

実際ハードコアで優しくイスで殴っている選手もいます。でもやるなら「思いっきり殴れ」と(笑)。少しの痛みじゃなくて「突き抜けた痛み」がいいんですよ。

それにハードコアは覚悟が必要。戦う前、「対戦相手の覚悟の表情」を見るのも好きです(笑)。

後輩の狐伯が初めてハードコアマッチをした時、ラダー(脚立)の1番上に乗り怯えた表情をしていました。私が「行けぇ〜」と言ったら、なにかを振り切ったように覚悟を決めてラダーの上から対戦相手にキックしました。私もやったことがないのに良くできるな、と感心しました。

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