
19日、後楽園ホールで棚橋弘至ファイナルロード〜縁(えにし)と題しジェフ・コブとシングルマッチが行われた。
ジェフ・コブは2004年、アテネ五輪レスリングの男子フリースタイル84kg級にグアム代表として出場。その後、2009年にプロレスへ転向し、世界各地のインディーシーンで活躍。2017年11月の『WORLD TAG LEAGUE』で初来日。これまでNEVER無差別級王座、NJPW WORLD認定TV王座、IWGPタッグ王座を獲得。

4.5両国国技館大会でカラム・ニューマンとのタッグでIWGPタッグ王座を奪取。だが14日退団が発表、棚橋とのシングルが新日ラストマッチとなる。
試合開始直後、棚橋が観客にコールを求めるも、会場は『コブコール』で埋め尽くされた。コブは棚橋の得意技“スリングブレイド”を本家に見舞う。棚橋を捕えると、コブは棚橋のエアギターを真似るように棚橋の身体を掻き鳴らすポーズを見せる。

最後はレインメーカー式ツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ったコブを棚橋が首固めで切り返し3カウント、棚橋が一瞬の隙をついて逆転勝利を収めた。
試合後、コブは通訳を介して「今日、負けるつもりはなかったけど、とにかく感謝したい」と語り、新日本プロレスのスタッフやレスラーたちへの深い感謝を表明した。

バックステージでは「俺のレスリングの世界はいつもネバー・セイ・ネバー。だから新日本に立つ最後だと思わない。新日本プロレス、ありがとう。これからも忘れない」とコメント。

棚橋は「所属選手も外国人選手も自分がもっと稼げて、自分がもっと輝いて、そういった場所に行くのは当たり前のこと」と退団するコブや内藤哲也、BUSHIに理解を示し「僕は社長です。長い歴史を見てもこういうことはあった。でも俺が大丈夫っていったら全部大丈夫。誰が飛び出してくるかわからない新日本プロレスのワクワクに期待してください」と語った。
記事/まるスポ編集部