
東京都江戸川区生まれ。幼少期からダンスやスポーツが大好きだった少年が、カヌーと出会い新たな夢を見つけた。その少年の名前は“加藤成(かとうじょう)”。「成」と書いて“ジョウ”と読む個性的な名前だ。2022年、カヌー競技のイベントに出場したことでその魅力にどっぷりとハマり、今では頭の中はカヌー一色だ。そんな加藤選手の目標は、「日本人初のオリンピック金メダリストになること」。4月から中学生の加藤選手に話を聞いた。
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カヌーとの出会い
加藤成(かとう じょう)選手は東京都江戸川区出身。幼少期からダンスを習い、サッカーやバスケットボールなど身体を動かすことが好きな少年。彼がカヌーと出会ったのは小学4年生の時で、きっかけは2022年10月に開催された「江戸川羽根田卓也杯カヌー大会」。
羽根田卓也選手はアジア人として史上初のカヌー競技オリンピックメダリストで、2016年のリオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得。その名前を冠した「羽根田卓也杯」は、江戸川区が小学4年生から6年生までの初心者を対象に「カヌー競技の素晴らしさを体感してもらおう」という趣旨で2022年から毎年開催している。
加藤選手は3歳で始めたダンスを小学2年生まで続けた。その後、小学4年生の時に改めてダンススクールを探し始めたものの、他のスポーツ競技にも挑戦してみたいと思うようになる。そして出場した「羽根田卓也杯カヌー大会」で、カヌー競技の魅力に心を奪われた。
当時を振り返り、「練習の時は“カヌーに乗りたい”という気持ちだけでした。でもイベント当日、会場に着いたら“負けたくない”という気持ちが溢れてきたんです」と語り、負けず嫌いな性格が闘志に火をつけた。