昨季は91敗を記録するなど数々の球団ワースト記録を更新した西武。松井稼頭央前監督が5月で休養を余儀なくされ、渡辺久信GMが監督代行として最後まで指揮を執った。
今季から西口文也監督が二軍監督から昇格し、再起を図ろうとしている。
では、今の西武に必要なものは何か。黄金時代を築いたOBから技術や個人名以外について挙げられている。
工藤公康氏は名球会のYouTubeチャンネル内で、同じく西武OBの和田一浩氏から状況について問われると、「こういう時もあります。何が原因だとか言ったらキリがない」と答える。続けて、
「ファンの皆さんも納得できない部分もあると思いますが、選手は一生懸命やっていることを理解してほしい」とチームを慮った。
また、工藤氏は負けが込んでくる時に起こることとして、「ネガティブになりがちだし、どうしても選手の中にそれが芽生えてくる」と述べる。
自身がソフトバンクを率いていた時、連敗が重なった時に選手へは
「とにかく明るく元気に。『負けたら監督のせいだから』『自分たちのやるべきことをやってくれればいいんだよ』って選手に口癖のように言っていました」
と雰囲気の重要性を説き、和田氏と一緒に出演した現役の栗山巧も真剣に聞き入った。
一方、常勝西武の扇の要だった伊東勤氏は、谷繁元信氏とYouTubeでコラボ対談した際に古巣へ言及。
解説でもベルーナドームを訪れており、その光景を見て「お客さんがたくさん来てくれて、これだけ応援してくれてるのに申し訳ない」と感じていたという。
西武とともに昨季リーグ最下位だった中日OBの谷繁氏が「僕が選手だったらめちゃくちゃ悔しいと思う」と述べると、伊東氏も「負けてて笑顔が絶えないってのは許せないよね」と選手へ反骨心と奮起を促した。
チーム打率.212に代表される得点力不足や、エース髙橋光成が開幕から11連敗で終わるといったことなど各所で具体的な要因が挙げられていた。
工藤氏や伊東氏という勝利の味を熟知する2人が語ったのは、上記とは違った視点だった。
逆襲の獅子が今季どれだけ変化を見せるのか。今季は2月1日から春季キャンプがスタートする。
記事/まるスポ編集部