中日からFA宣言していた福谷浩司投手が24日、日本ハムに移籍することが決まった。
福谷は自身のYouTubeを更新し、その決め手について「もっと成長し高みを目指すことを目標に、移籍を決断しました」と一選手としての想いを語った。
日本ハムは一昨年オフにはオリックスから伏見虎威捕手、昨年オフには同じくオリックスから山﨑福也投手に続き、3年連続でのFA選手獲得となった。
かつては”人気のセ・実力のパ”と言われ、ドラフトでの希望やFAでの移籍先はセ・リーグ志望という選手が多くいた時期もあった。
しかし、それは昔の話。日本ハムOBの岩本勉氏は福谷の移籍を受けて、
「ファイターズの魅力、パ・リーグの魅力がどんどん増しているということですよね。セ・パの人気に差があった時代もありました。
ただ、地元を応援をするファンの方々の姿勢が固定観念を変えたんじゃないかと。12球団をフラットに選択できる。パ・リーグの不人気時代を経験していただけに『こんな時代が来るのか』と感じました」
と、中日そしてヤクルトとの争奪戦を制したことから感慨深いコメントを出した。また、岩本勉氏は日本ハムの魅力についてはもうひとつ挙げ、
「最近でいうとエスコンフィールド北海道。球場を盛り上げる方たちの努力、チームも同じ志で頑張っているその姿勢が心を動かしたのではないか」
と地域そして球団が一体になっているのが大きな魅力だと語った。
この球団の魅力や環境面については高木豊氏も自身のYouTubeチャンネルで福谷の移籍を特集した際に触れており、
「北海道という場所、住むのも食べるのも環境が魅力的。あとは何よりエスコンフィールド。素晴らしいしNo.1の球場だと思う」
と、球団の努力と北海道という地の良さについて述べていた。これらのコメントを引き出したのは福谷が語ったある想いにあった。
「野球を30年近くやってきましたので、地域とかチームの方々に何か貢献したい気持ちがある」
プロ野球では各球団が地域密着を掲げそれぞれ努力を重ねており、大きな成功例の一つとも言え、さらに進化しているのが日本ハム。
自身の考えと球団のビジョンや姿勢などがマッチしたと考えられる。福谷はチームのため、そして地域・ファンのためにもマウンドへと上がる。
記事/まるスポ編集部