24日、楽天の田中将大投手が自身のYouTubeチャンネルを更新。
ここで楽天とは来季の契約を結ばないことと、新たなチームを探すことを表明した。
日米通算200勝にあと3勝で迎えた今季、昨年10月に受けた右肘手術の影響もあり、シーズンのほとんどをファームで過ごした。
9月28日に本拠地で行われたオリックス戦が今季唯一の登板となり、0勝1敗・防御率7.20の成績だった。
楽天の石井一久SDはこの日オンラインで会見を開き、状況を説明した。
「減額制限を超えてしまうけど、田中選手はウチにとってすごく必要なプレーヤーで創設以来貢献してきてくれた。ただ減額制限を超えてしまったので、田中選手の判断を聞きたいということで協議はしてました」
と日本シリーズが終了するタイミングで条件提示を行っていたと明かした。
それを踏まえ、「自由契約にしてほしいということだった」と田中本人から申し出があったという。
田中は高卒一年目から楽天に貢献し続けてきた大功労者。
駒大苫小牧高から06年高校生ドラフト1位で4球団競合の末に入団すると、1年目から11勝を挙げ新人王に輝いた。
以降数々のタイトルを獲得し、球界を代表する投手として君臨してきた。そしてファンの誰もがイメージするのが13年。
前人未到のシーズン24勝0敗という圧倒的な成績を挙げ、球団創設初のリーグ制覇そして日本一の立役者となった。
ただ、メジャーでの活躍を経て21年に楽天へ復帰して以降は、4年間で通算20勝33敗と黒星が先行し、かつての投球を取り戻せないままでいた。
ファンはこの衝撃ニュースに対して、減額制限を超える条件提示には「それはこの4年間と、今年の成績見たら仕方ない」「むしろ今の状態で億単位のお金出してたら…」と現実を見て納得する意見も。
ただ、球団の黎明期からチームを支え続け、東北のみならず日本中に勇気と感動与えたことを忘れないファンも多く、
「どこへ行っても田中選手を応援する」
「他チームでもあと3勝、何が何でも達成してほしい」
「新天地で復活してほしい!」
などと200勝への期待を込めて応援するコメントがSNSで数多く寄せられていた。
田中からの表明を踏まえて早くもヤクルトが獲得調査を開始すると報道されたことから、
「野村イズムの継承を!」「嶋ヘッドともう一度一緒にできる?」といった期待の声も挙がっている。
記事/まるスポ編集部