11月17日、センダイガールズ後楽園ホールにて「Meiko Satomura Road to FINAL」が開催。メインイベントはセンダイガールズワールド選手権試合、王者の岩田美香にDASH・チサコが挑戦した。
チサコがセンダイガールズワールド王座に挑戦するのは8月24日、宮城・仙台PITで第14代王者・安納サオリ戦以来。
第15代王者・岩田は9月28日福岡大会で高瀬みゆきに初防衛に成功、10月20日新木場1stRINGで愛海の挑戦を退け2度目の防衛。その試合後にDASH・チサコが挑戦表明。この日が3度目の防衛戦。
2人のシングルマッチは2月12日アオーレ長岡大会以来。その試合はハードコアマッチでチサコがラダーからのホルモンスプラッシュで勝利した。
タイトル戦はロックアップからスタート。戦いの場が場外に移るとチサコが北側の観客席上部からダイビングフットスタンプで岩田の動きを止めるが、リング内に戻るとキックを主体にした岩田がペースを握る。
チサコは2度目のホルモンスプラッシュを狙うが、岩田のボディ攻撃の影響ですぐにカバーできない。だが最後はチサコが3度目のホルモンスプラッシュを決めて3カウント。デビュー19年目、センダイガールズワールド王座初戴冠を果たした。
試合後マイクを握ったチサコは「18年やってきて、ここに来るまで長かった。お前(岩田)に『DASH・チサコが大嫌い』って言ってもらえて火がついたんだよ。このまま大嫌いな先輩でいるから、いつでもかかってこいよ」と後輩で前王者の岩田に焚き付けられたことを口にした。
チサコがデビューした2006年7月当時、センダイガールズにタイトルはなかった。2015年10月11日、センダイガールズワールドシングル王座は里村明衣子と浜田文子の間で初代王座決定戦(里村が初代王者)、同日センダイガールズワールドタッグ王座の初代王座決定戦がチサコ&仙台幸子組と木村響子&彩羽匠組で初代王座決定戦(チサコ&幸子組が初代王者)が行われた。
「自分はベルトを目標にプロレスをやっていたわけではないし、小さな身体で良いところを探して戦ったけど勝てなかった。でもタッグやハードコアに恵まれて(シングル)ベルトに挑戦する機会を無くしていたかもしれないです。でも最後はキッチリ、シングルのベルトを獲れたのでプロレスを続けていて良かったです」と素直な気持ちを語ると、チサコのシングルベルト戴冠を待ち望んでいたファンから自然と拍手が湧き起こる。