元全日本キックチャンピオン石川直生「全盛期の自分を超えたい」引退後も挑戦し続ける理由とは…(後編)

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2010年5月「K-1 WORLD MAX」でK-1デビュー、卜部弘嵩と3度の戦い

――2010年5月「K-1 WORLD MAX」でK-1デビューしています。

石川:階級は63キロ。この階級だと体重が70キロくらいで、ボクシングが得意な選手が多い。僕はなんとかK-1ルールに馴染んで来た程度。体重も63キロと軽かった。

そんな中、1回戦で対戦した渡辺理想(ゆうと)選手は極真空手の伝説的な人。なんとか勝つことができて代々木第一体育館のトーナメントに出場しましたが、1回戦で才賀紀左衛門に負けてしまいました。


――2010年の年末は「Krush初代王座決定トーナメント~Round.1~」で、卜部弘嵩(ひろたか)選手と戦っています。

石川:当時、酷なマッチメイクを強いられました。7月にK-1で才賀紀左衛門に負け、8月に梶原龍児さんに負けて連敗。どん底のところで年末は卜部弘嵩くんに負けてしまったんです。


――その後、卜部選手とは2012年に2回対戦されて、いずれも引き分けでした。 同じ相手と短期間で3回戦ってみていかがでしたか?

石川:1回目に負けた時、まだ僕はK-1ルールにちゃんとフィットできていなかった。どこか自分の中にキックボクシングルールを残していましたね。

そんな僕を見て宮田さんが「石川がキックボクシングルールで強くなりたいんだったら」と言って、NJKFの「WBCムエタイ」というタイトルマッチに参戦させてくれました。久しぶりのキックボクシングルールでしたが敗戦。

「もう終わったな」と思いました。そしたら宮田さんが「”狂拳”竹内裕二がずっと試合をしてなかったけど、対戦相手を募集してるから行け」と。

キックボクシングルールでも負けて、もう”ピーク過ぎたな”ってどん底にいる僕に、また火をつけてくれたのが宮田さんでした。これで負けたらもう終わりだと思いましたね。

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