羆嵐とタッグを組み「世界最強タッグ決定リーグ戦2024」に出場の大森北斗。昨年、北斗は中嶋勝彦と組み世界最強タッグを制覇。昨年に引き続き2年連続優勝を目論んでいる。その北斗に2024年を振り返りつつ、来年の抱負を聞いた。
――2024年が間もなく終わります。少し早いですが1年間を総括していただけますか?
大森:マジ、世界最強タッグ2023で優勝してから怒涛の1年だった。ただ去年の覇者なのに不満があるね。それが俺の1年を物語っているよな。
――そんなことは言わないでください。
大森:会社は俺のことを煙たがっているから、こんな扱いなんだろう!世界最強タッグの記者会見でも去年の覇者を優勝トロフィーの前に立たせない。ふざけんな!
――かなりご立腹ですね。今年はユニット「北斗軍」のリーダーとして活動。ユニット抗争も激化し、10月には全日本プロレスTV認定6人タッグも奪取しました。
大森:去年以上にモチベーションは高い。去年は…色々あって、すげえやりにくいことを、ひたすら前向きにやっていたからな。
今年はやりたいことを愚直に「やってやってやって」って感じだ。だからモチベーションはもうめちゃくちゃ高いぜ。あとタッグも羆嵐さんと組んでいる方がやりやすい。
今年は全てが良い方向には向かっている。世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝すれば“大森北斗”の実力を認めてもらえるんじゃないか。去年優勝したのに、あまり認められてないからな。
まあ、そんなことを愚痴っていても今はしょうがないので、一戦一戦を前向きに戦っていくぞ。
――外部に流出していた「全日本プロレスTV認定6人タッグ王座」が全日本に戻ってきましたね。
大森:全日本はシングルやタッグのベルトが主流で、ユニットがタイトルに絡むことは少なかった。基本的には個人やタッグチームでタイトル戦を行ってきた。
ただ最近は斉藤ブラザーズやELPIDA(エルピーダ)、バカの時代、ゼンニチ本隊と俺たち北斗軍とユニット戦線の戦いも激しくなってきた。ベルトがあればユニットのプライドを賭けた戦いができる。
正直、前王者チーム(石川修司&橋本千紘&優宇)の女子レスラーと対戦は苦手だが、「全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を王道マットに戻す」というミッションのみを遂行した。
――今後は全日本プロレス内で防衛戦を行う予定でしょうか?
大森:そうだな、ユニットもたくさん出来てきた。本当に一番のユニットを名乗りたいのであればゴチャゴチャ言ってねぇで、6人タッグ王座を獲りに来いよ、と言いたいな。
――北斗選手個人として、今後何を狙っていきますか?
大森:俺の中で個人は大切なものじゃなく、今は「北斗軍」というユニットを大切にする戦いになってきている。もちろん全日本にある全てのベルトを獲得することを忘れちゃいない。
今は大森北斗が頂点に立つより、北斗軍がプロレス界一のユニットになるために戦っている。
――2025年も個人ではなく「北斗軍」としての戦いを大切にしていきますか?
大森:俺の好きな野球と一緒だ。個人記録で首位打者や最多賞を取ったとしても、大谷翔平が本当に欲しかったものはチームとしての優勝なんだと。
――あくまで「北斗軍」として全日本で存在感を高めると言うことですね。それでは世界最強タッグ決定リーグ戦への意気込みをお願いします!
大森:今年、冬の風物詩「世界最強タッグ決定リーグ戦」を北斗軍でかっさらい、「2024下半期最高のユニット」として結果を出す!
<インフォメーション>
12月8日、東京・後楽園ホールの優勝決定戦まで全日本プロレス冬の風物詩「世界最強タッグ決定リーグ戦2024」が開催中。詳細は全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。
大森北斗 X
取材・文/大楽聡詞
写真/全日本プロレス