巨人の大城卓三選手が12日、国内フリーエージェント(FA)権を行使せず残留することを決断し、球団から正式に発表された。
今季は捕手と一塁手で出場し、96試合で打率2割5分4厘・3本塁打・27打点に終わるも、昨季はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出され打率2割8分1厘・16本塁打をマーク。
貴重な”打てる捕手”として、巨人でも打線の中軸を担っている。
クライマックスシリーズ(CS)終了後から動向が注目されていただけに、SNSでも「ありがとう!!!」「来季20本打って暴れまくってやろう!」などと巨人ファンの喜ぶ投稿が多く見られた。
打撃の方で評価が高い大城だが、実は守備でも評価されるべき点がある。まず盗塁阻止率は21年リーグトップ、22年・23年はリーグ2位の成績をマークしている。
また、野球のデータ分析を手がける「株式会社DELTA」がデータ視点で選んでいる守備のベストナイン「DELTA FIELDING AWARDS」にも21年・22年と2年連続で選出されている。
昨季まではリード面で酷評され、今季は岸田行倫や小林誠司にスタメンマスクを譲る機会が多かったため、守備面の評価をフォーカスされづらい面が生じていた。
しかし、昨年WBCでの合宿では今永昇太(カブス)が「めちゃくちゃ投げやすいです。投げてみたい捕手の一人でした」とコメントすれば、巨人のエース・戸郷翔征が大城をスタメンマスクに指名するなど、一流投手たちからの信頼もしっかりと得ている。
残留時のコメントで「今のチームメートと一緒に日本一になりたいとの強い思いは変わりませんでした」と語った背番号24。CSで敗退した悔しさを胸に、巨人のリーグ連覇そして13年ぶりの日本一への貢献を目指す。
記事/まるスポ編集部