【マリーゴールド】林下詩美に惨敗の石川奈青に、高橋奈七永が一喝!~新人ライター♯ミライの観戦レポ⑥~

10月7日後楽園ホール、「Marigold Fantastic Adventure 2024」の第3試合は「林下詩美&田中きずな vs 高橋奈七永&石川奈青」のタッグマッチが行われた。

試合前、石川は「DREAM☆STAR GP2024の優勝者(詩美)から、リーグ戦に出場も出来なかった奴(自分)が勝ってやる!」とXで意気込みを語っていた。

試合は、石川と奈七永のコンビネーションで、田中にショルダータックル、エルボードロップを連発。また、石川が奈七永の背中に飛び乗り、2人の体重をかけて詩美にボディプレス!奈七永の身体を使った、詩美の意表をつく技も飛び出した。

だが徐々にDREAM☆STAR GP覇者・林下詩美の真価を発揮する。コーナーに登った石川を詩美が力強く担ぎ上げてバックフリップ!倒れた石川を起き上がらせ強烈なエルボーを食らわす。石川もパワースラムで仕返すが、2カウント。マットを叩いて悔しそうに叫ぶ石川。

そして詩美が石川に起き上がりこぼし式のラリアットを連打。追撃しようとする詩美の足にすがりつき石川は「いやだー!」と叫ぶが、詩美に顔面を蹴られ、ラリアットで跳ね返される。最後は詩美にジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけられ、石川は惨敗した。

試合後、観客から「石川ー!がんばったぞ!」と温かい声援が飛び交う中、奈七永が「石川、いつまでこの温かいお客さんの声に甘えてんだよ!勝つために試合やってるのにお前いつになったら勝てるんだよ!」と一喝。

奈七永に観客からブーイングが起こると「えーじゃねぇよ、頑張ってるじゃねーよ!一番近くにいる私がわかるよ」と続けた。

それに対し石川は「自分が駄目なことなんて自分が一番わかってます。自分だってどうしたらいいかわからない。今日だってこうやってお客さんは温かく声援をくれるけど、いつになっても結果が残せない。奈七永さんの言う通り、自分に奈七永さんの隣に立てる資格があるのか、自分でもわかりません」と悔し涙を見せる。

ところが「お前にプロレスを愛する気持ちがあってパッションがあるんだったら、お前の根性叩き直してやるよ!」と奈七永の言葉に石川の表情は一変。「わかりました。奈七永さん、いや奈七永!次の後楽園ホール大会で、私とシングルしてください!お前に、私のパッションを絶対に伝えてやる!」と叫んだ。

奈七永が石川に投げかけた言葉は、表面的には厳しく聞こえるかもしれない。だが、最後まで詩美に食らいつていた石川に勝って欲しいと誰よりも願っていたのは奈七永だったのではないか。

そして”結果が出せず暗闇の底”で苦しむ石川の目を覚まさせ、シングルマッチという形で手を差し伸べたのも奈七永だった。きっと一番近くで見ていた奈七永もファンと同じように信じているに違いない、石川の中にあるパッションを。

文/♯ミライ

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