ヤクルト・青木 引退試合をマルチ安打で有終の美 涙のセレモニーで日米21年間の現役生活に別れを告げる

ヤクルトの青木宣親外野手が2日、引退試合に臨んだ。

長年務めた「1番・中堅」で先発出場し、4打数2安打。日米通算2730安打目を放ち、超満員の神宮球場で現役最後の勇姿を見せた。

この日の試合前は笑顔も見せるなど、和やかな雰囲気で始まった。青木がフリー打撃を開始すると「スワローズの選手のみなさま」とアナウンスが。

ここで浦添キャンプでも披露された、青木が熱唱する徳永英明の代表曲「レイニーブルー」がBGMとして流された。

村上宗隆をはじめ笑い声も混じる中、最後の打撃練習に臨んだ。曲が終わると青木選手もケージで「サンキュー!」と叫ぶなどリラックスムードだった。

打席では過去の登場曲から現在使用しているGLAYの「BELOVED」がかかり、チームメイトもそれにちなんで全員GLAYの曲で打席やマウンドへと向かった。

青木は2打席目にレフトへ安打をマークすると、4打席目にはライト線へ鋭い打球を放ち、悠々と二塁へ到達した。

その打棒にSNSでも”引退撤回” がトレンド入りし、「やっぱり引退撤回しませんか?」「続きがみたい!」などと次々に投稿されていた。

試合は5−3でヤクルトが勝利し、ミスタースワローズの最後を飾った。

その後のセレモニーでは涙を抑えられず、スタンドから「泣かないで!」の声も。

それは本人の耳にも届いており、「泣きますよ!泣くよ!21年も野球やったんすよ」と涙と笑みを交えて返した。

場内一周の際にはライトスタンドから応援歌と「ありがと!ありがと!青木!」の大合唱が背番号23を包んだ。

人一倍スワローズ愛を持ったレジェンドは、早大時代から慣れ親しんだ神宮球場で現役生活に別れを告げた。

類まれなバットコントロールでNPB史上唯一である2度のシーズン200安打・3度の首位打者など、球史に残る大打者はここでバットを置いた。

(まるスポ編集部)

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