一般社団法人日本テックボール協会代表理事・早稲昭範氏。日々、テックボールの普及に努めている(写真/本人提供)
◼️変革期にある、テックボールのルール
――現在、テックボールを普及させるにあたって、ルールの厳格化や変更も進んでいるのでしょうか。
早稲:実は、今まさに国際ルールが大きく変わろうとしている、非常に重要なタイミングなんです。例えばサーブ権。これまでは「1人が4点取るまで」交代しませんでしたが、現在は「2点ごとに交代」という形に移行しつつあります。
――試合のテンポが速くなりそうですね。
早稲:そうです。また攻撃面でも大きな変更が検討されています。タイのセパタクロー選手が得意とする「オーバーヘッドキック(スマッシュ)」がそれです。
これまでは、どんなに強烈なスマッシュを叩き込んでも得点になっていましたが、新しいルールでは「1セットにつき2本まで」といった制限がつく可能性があります。3本目以降は得点にならない、あるいは失点になるという厳しいものです。

――なぜ、そのような制限が検討されているのですか。
早稲:特定のプレースタイルだけで試合が決まってしまうのを防ぎ、より戦略的で多様なラリーを楽しめるようにするためです。
テックボールは、同じ部位を2回連続で使ってはいけない「ダブルタッチ禁止」や、手以外の3回以内のタッチで返すといった基本ルールがありますが、それ以上に“インテリジェンス”が求められる競技へと進化しています。
――「科学的なスポーツ」としての側面が強まっているのですね。
早稲:その通りです。ルールが厳格化されることで、瞬間的な判断力やクリエイティビティの差が、より明確にスコアに反映されるようになります。
今回のアジア競技大会から施行される可能性も十分にあるので、ファンの方にはそのあたりの駆け引きにも注目してほしいですね。
